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鍾乳洞に近づいて行くと、鍾乳洞のつめたいひんやりとした空気が鍾乳洞の入り口に流れてきて、暑い暑い夏場などはひんやりとした空気にかなり暑さが軽減されます。鍾乳洞に行くときには、ヒールの高い靴はやめておくのが間違いないです。水がヒタヒタと歩く部分にも湿っていることがあるので、ツルッとすべってしまいます。足元は歩きやすい靴でいくのが鍾乳洞の歩き方です。
鍾乳洞が好きな人は、徹底的に鍾乳洞が大好きで「こんな鍾乳洞がある」と聞けば北でも南でも鍾乳洞を訪れます。日本人は特に「日本三大なんちゃら」が大好きなので、もしかしてもしかすると鍾乳洞にも『日本三大鍾乳洞』と呼ばれているものがあるのかなぁ~~~とおもっみたところ、やっぱりありました。さすが期待を裏切ることなく鍾乳洞にも『日本三大鍾乳洞』とよばれているものがあります。
『日本三大鍾乳洞』とよばれているものには、岩手県の龍泉洞・山口県の秋芳洞・高知県の龍河洞、この三ヶ所が『日本三大鍾乳洞』となっています。
鍾乳洞の魅力は、やはり自然がゆっくりゆっくりと時間をかけて出来上がったもの手付かずの自然と、この世の中のもとは思えないまさに非現実的な世界が広がっていることでしょう。ハワイのマウイ島にあるマウナケア山には、自然が作り上げた生々しい火山活動の跡がそのまま残っています。このマウナケア山は「2001年宇宙の旅」という映画のロケ地となっています。やはり自然が作り上げた火山活動の跡が今でも残っている様子は、セットで作るよりもやはり優れています。
宇宙の中のひとつの惑星である地球が、長いながい歳月をかけて作り上げた鍾乳洞は、緑の草原が広がる自然やフィヨルドの自然とはまたひとあじ違った魅力があります。現実のものとは思えない非現実的な空間が、鍾乳洞の中には広がりそして鍾乳洞でしか見ることができない生物を、自分の目で見ることができるのも鍾乳洞の魅力のひとつです。
風連鍾乳洞
「日本で一番美しい記念物であり、代表的な鍾乳洞」だと、愛媛大学元教授から絶賛された『風連鍾乳洞』:ふうれんしょうにゅうどうは残念ながら日本三大鍾乳洞には入っていませんが、「日本で一番美しい記念物」と大絶賛されています。風連鍾乳洞があるのは、大分県臼杵市野津町にあります。鍾乳洞好きなら、知られている鍾乳洞ですが西日本には秋芳洞というかなり有名な鍾乳洞があるので、ついつい秋芳洞の影に隠れてしまっているのかもしれません。
大分といえば「別府温泉」という全国的にもかなり有名な温泉があるので、「別府温泉」へ出かけたときに「風連鍾乳洞」に立ち寄らないなんてかなりもったいないことです。風連鍾乳洞が発見されたのは比較的新しく1926年(大正15年)2月14日に地元の川登村蒐光青年団たちによって発見されました。発見したときには大きな歓声が沸きあがったことでしょうね。探検して見事にこの鍾乳洞を見つけたのですから。
もうすでにしっかりと整備されている鍾乳洞に入場券を購入して足を踏み入れる時でも、ちょっとした探検家気分を味わえるのが鍾乳洞の楽しみのひとつですが、発見したときには、現在のように当然ながら整備されていなかったじょうたいなので、「おーーーーい!!こんなところに、鍾乳洞があるぞーーーーぉ!!!」と大興奮のうちに鍾乳洞が見つかったことと思います。
そして鍾乳洞が発見された翌年に国の天然記念物として指定されますが、翌年は1927年なので元号は昭和となっているので和暦では昭和2年4月4日に国の天然記念物として指定されています。
風連鍾乳洞はどのようなつくりの鍾乳洞になっているかというと、閉塞型になっているのが特徴です。閉塞型で洞の奥行きは500メートルあります。閉塞型という特徴がある洞になっているので、風化に作用されていないというところが、「日本で一番美しい記念物」といわれる理由のひとつだと思われます。風化されていなので風連鍾乳洞の内部は、大変美しい光沢を放っています。そして形も非常に美しくとっても均整の取れた美しい形で成長しています。色は純白に近く、その純白に近い色で美しい光沢を放っているので、神々しい美しさになっています。
見学の順番
- 1・・・不動の滝 入り口に入ってすぐです。夏は涼しく冬は暖かい風連鍾乳洞の探索はまずこちらがスタート地点です。
- 2・・・亀さん 洞の中を進んで行くと、亀さんと呼ばれる鍾乳石がありますが最初に亀さんが入場者をお出迎えしてくれるので、これから竜宮上へ出発するような気持ちになります。
- 3・・・チリメン土手 チリメンという名前がつくのにも納得のチリメン状を確認しましょう。
- 4・・・瑞雲の滝 銀世界という呼ばれるところにあります。高さ10メートルになっていて、まるで水しぶきをたてて石の壁を落下するような滝のように見えます。
- 5・・・腰折の滝 腰が折れるっていうネーミングが、ピッタリです。自分の腰を折らないようにしてください~
- 6・・・布引の滝 まるで布を引っ張っているような、そのような状態でおまけに滝状になっているのが珍しくもあります。
- 7・・・不老の滝 不老といわれるには、なにか理由があるはずですが不老不死は大昔から、不老不死を求める人々が絶えなかっで不老の滝を一度みると、もしかすると不老になるご利益があるかもしれません。あるかも?なので、話の種にしてください。
- 8・・・音無の滝 音がしないのに、滝になっている。だから音無の滝だと名付けられたのでしょう。鍾乳洞にはまるで「滝」のように見える部分が沢山あります。
- 9・・・長寿のくぐり くぐれば長寿になる。とかくぐれば無病息災になるという願いが込められたものお祭りなどでありますが、こちらは長寿版のくぐりになっています。
- 10・・・シャンデリア この下にたつと、これが落ちてきたらどうしよう?!と一瞬不安になってしまうほどです。見た目はまるでシャンデリアで、まさに自然が作り出したシャンデリアです。
- 11・・・ヘリクタイト 鍾乳洞の貴品といわれるのがヘリクタイトです。こちらにあるヘリクタイトの大きさで多いのが長さが8センチメートルぐらいのもので、最大の物になると10センチメートルくらいのものにいなっています。
- 12・・・幽香連邦 別名コリント神殿といわれています。神殿といわれるようにいくつもいくつも石筍(せきじゅん)が群れていて約30個ぐらいあります。上部が開いている様子は原子雲のような形でとても珍しい形です。
- 13・・・鐘乳帯 まるでカーテンのようにも見えますが、こちらのは平べったくなっているのが印象的です。
- 14・・・仙人の庭 仙人を見たことがあるという人はいないと思いますが、もしも仙人がいたとしたらまさにこんなお庭でゆったりと時間を過ごしているだろうな。と想像できます。
- 15・・・大だるま だるまはとても演技がよいもので、そんなだるまが天然の鍾乳洞でつくられているというのは、見ごたえがあります。
- 16・・・竜神の渕 竜神は、水神さまのひとつでもあります。もちろん竜そのものが想像上の獣ではありますが、雨や水を司る神さまなので竜神が休んでいるかのような場所をイメージできる場所です。
- 17・・・霊妙閣 こちらには日本最大級ともいわれる高さ7メートルにも及ぶ純白な石柱があります。石柱をみると成長過程がよく分かることができます。
- 18・・・白銀の白 スッキー場や雪山を連想するような光景が広がっているのには、白・白・白の白いつらら石や、白いカーテンそして白い石筍に石柱があるからです。
- 19・・・競秀峰 こちらの写真は入場券のチケットにも使われている部分です。高さ10メートルそして周囲は16メートルの石筍は圧倒的なスケールになっています。
- 20・・・天上界 純白の石柱で高さは4メートル、直径1メートル、周囲はおよそ3メートルになっています。そしてここの付近の天井には純白の長さ40センチメートル近い鐘乳管がたくさん懸垂しています。
- 21・・・ルリの殿堂 別名竜宮城といって、洞内はいってすぐの亀さんが竜宮城へ連れてきた最終地点です。面積は15aもありそこから天上界をみると、ここが竜宮城といわれるのも納得できます。
ぜひ一度!!
風連鍾乳洞の最大の見所は一番最後の竜宮城です。洞内の中では一番深い部分にある大ホールは、まるでこの世のものとは思えないスケールの凄さに圧倒されます。目にした時には本当に驚きの光景で、『これはすごいものをみてしまった!!!』という興奮で、思わず鼻の穴がプクーーッと膨らむことになります。そしてその時に、思うのが発見したときのことです。
大正時代には今のようなLEDの明るい照明の灯るヘッドライトなどはない時代なので、手にしているトーチのオレンジ色の暗がりの中であの光景を目にしたときにはさぞや興奮に包まれただろうなと思います。とてもじゃないですが、ひとりやふたりでは度胸試し状態で中に入るのにはかなり勇気が必要でしょう。何かがあっても大丈夫なように、青年団たちで勇気のある若人たちがトーチを片手に洞のなかを入っていったことに思いを馳せて、最後の竜宮城をみるとまた格別の思いが湧いてきます。
最近の鍾乳洞ではあまりコウモリの姿を確認することも、少なくなっていますが閉塞型の風連鍾乳洞は違います。入るとコウモリの眠るねぐらもあったりと、探検気分がかきたてられます。風連鍾乳洞のすごさは真っ白の世界が広がる美しさに加えて、天井にはシャンデリアなどものすごい数でかなり豪華な鍾乳石でありながらも、天井は踏ん張ってくれていて崩落せずにあるので、ヴェルサイユ宮殿にあるシャンデリアのような世界が広がっているという点もあります。
日本一の美しさと絶賛された【風連鍾乳洞】の圧倒的なスケールと美しさは、一度ご自身の目で確かめるのが一番です。月並みな言葉になっている「日本一」という言葉は、風連鍾乳洞のためにあるとしか思えません。